こんにちは、MOMO(@amemomo_edit)です。
日本から留学を考えた場合、多くの人が最初にアメリカを選ぶことが一般的だと思いますが、
私は欧州のベルギーを選択しました。結果的に、非常に満足しています。
今回は、私自身の経験をもとに、欧州留学を選ぶメリットとデメリットについて説明していきたいと思います。
欧州留学のメリット
まずは、メリットから解説していきたいと思います。
- 多様な文化に触れる
欧州は多種多様な国が密集しており、それぞれ独自の文化が根付いています。
留学生活を通じて、異なる文化を学び、理解することができます。
日帰りで隣の国にいけるので、色々な国の空気に触れやすいです。
また、EU域内外から留学生がきているので、日常的に多くの言語や文化に触れることもできます。
多様なバックグラウンドを持つ友人との出会いは、視野を広げ、国際的なネットワークを築くことができます。 - 言語学習の機会
英語以外にも、フランス語、ドイツ語、イタリア語など欧州の言語を学ぶことができます。
これは将来のキャリアや人間関係に役立ちます。
個人的には、欧州にきてから最低3か国語くらいは、完璧でなくともたしなんでおいたほうがいいと強く感じました。 - 豊かな歴史と芸術
欧州は古代から現代までの歴史と芸術が詰まった場所です。
美術館や歴史的建造物を訪れることで、学問以外の面でも豊かな経験が得られます。 - 学費が安い
私のベルギーの学費は、年間日本円で60万円程度です。ユーロに換算すると4000ユーロほど。
入学金などは50ユーロでした(笑)
これを知ったとき、正直日本の大学に払っていた今までの学費を心底バカバカしく思いました。
ああ、もっと早く知っていたらさっさと留学していたのに、と。
そしてこれが決め手で留学を決めました。
ベルギー人や途上国の生徒なら、年間の学費は800ユーロ程(10万円弱)です。
ちなみにデンマークではタダという話もききます。
全体的には欧州は所得税が高いかわりに、社会投資として教育が考えられています。
医学部ではドイツの安さが有名ですよね。
こんなに頑張って投資をしてもらっているのだから、
ベルギーに恩返しをしたい、と心から思っています。
私が欧州の大学院での留学で感じた素直な感想は、下記のビジネス・インサイダーの記事にも記載しているので、
気になる方はぜひ読んでみてください。
日本のエリート、世界では「低学歴」。はるかに“学歴社会”が色濃い欧州で直面した劣等感 ベルギーの大学院で学んでいる筆者ですが、周りの留学生たちは当然のように3カ国語を話せるといいます。日本で働きながら修士課程を取得した筆者。欧州の根強い「学歴社会」…
欧州留学のデメリット
次に、デメリットです。
- 言語の壁
欧州で英語以外の言語を学ぶ場合、日常生活でのコミュニケーションが難しくなることがあります。
例えば、ベルギーで出会った日本からの留学生がいました。
彼女はフランス語を学びに留学していましたが、英語はほとんど話せません。
フランス語を学べば現地人とは仲良くなれますが、
英語が話せないと留学生とは仲良くなりにくいのです。
逆に言えば、私の場合は英語が一般的には話せるようになっても、フランス語が話せないので
休み時間の現地人の会話(フランス語)にはついていけず、特に最初は寂しい思いをしました。 - 生活費
欧州の一部の国では、留学費用が高額になることがあります。
例えば、パリなんかは生活費が高いのできをつけてください。
また、そもそもユーロは145円を超えています(2023年4月時点)。
日本と比べて生活費が高くなる場合も十分にあります。
とはいえ、例えばベルギーで1か月暮らすのに最低必要とされている金額は700ユーロです。
私は、家賃が1100ユーロの100平米超え・ベランダつきの3階建てに住んでおり、
それを住人で割っています。
生活費など諸々含めると月額1200ユーロ程度でしょうか(光熱費やネット込み)。
円換算しても17万円程度。
東京では家賃で10万は最低支払っていたので、光熱費などを加えたら12~13万円程度。
加えて外食や外出も多かったので、17万円以上の出費をしていたかと思います。
そう考えるとむしろ私に関しては、QOLは格段にあがりました。
勉強や読書に集中できるし、環境も自然のなかで心地いい。
都会の雑踏から離れて、軽井沢みたいな場所で生活しています。
しかし、例えば私が住んでいるところは、首都のブリュッセルからだと電車で1時間ほどかかります。
※逆にパリ北口まではドアtoドアで2時間半、日帰りでよく行きます
ブリュッセルだと家賃と平米のコスパが悪くなるので、このあたりはご自身の望む生活や予算とのバランスを
考えてみてください。 - カルチャーショック
欧州の文化や価値観が日本とは大きく異なるため、
カルチャーショックを経験することがあります。適応するまでに時間がかかることもありますが、
留学生活を通じて自分自身を見つめ直す良い機会にもなります。
私が一番驚いたことは、衛生観念の違いでしょう。
例えば、動物を触った手でそのまま食材を触ったり、ご飯を食べるということは日常茶飯事です。
私の家では土足ではなく、靴を脱いでスリッパで過ごしていますが、もちろん土足の家庭も多く存在します。
そのような場合、例えば赤ん坊がおしゃぶりを床に落としたとしても、
それをいちいち洗うことはありませんし、外から帰ってきて手を洗うこともありません。
料理をする際には必ず石鹸で手を洗ってから食材を触るように依頼しています。
逆に、ここで日本人の私が少し潔癖すぎるのかもしれないと気づかされました。
個人的に留学にあたって一番重視したのはコストでした。
もちろん円安の打撃は引き続きうけており、そちらも記事になっているので、ご興味のある方はご覧ください。
大企業を辞めて留学、円安が直撃。高い光熱費…ベルギーでの節約生活 会社を辞め、今年8月からベルギー留学に挑戦しています。「円安留学」では、実際にどれくらいの費用がかかると思いますか?現地で知った”意外な実態”について紹介します。
留学を成功させるために
正直に言えば、留学は楽しいことだけではありません。
為替などによるお金の不安は消えませんし、言語の観点から授業についていくのもやっと……。
体調やメンタルがくずし安くなることも多々あります。
また、コロナのようなことが起きた場合、日本に帰ることも難しくなるかもしれません。
正直に言えば、楽しいことと辛いことは半々ぐらいだと思います。
それでも私は心から欧州に来てよかったと思います。日本では絶対に出会えなかった考えや人に出会い、
自分の視野が大きく広がりました。
何より私は知らないことを知るのが好きな性格なので、毎日が刺激的でとても楽しいです。
アメリカ留学では学費を中心にとても多くのお金がかかりますが、
欧州留学では特に学費における金銭的な不安を減らすことができます。
ぜひ、金銭が理由で留学を諦めていた人は、ぜひ欧州を検討してみてください。