こんにちは、MOMO(@amemomo_edit)です。
今日は、この中で最近一番いいなと思った本、冨永愛さんの本『Ai 愛なんて 大っ嫌い』(ディスカヴァー・トゥエンティワン 、2014年)についてお話ししたいと思います。
5月病などで悩んでいるかたにはぜひ読んでいただきたい一冊です。
読み終わった後、感動してたよね
ちょうど30歳頃に書かれた本で、バシバシ刺さる言葉があったんだよね
パリコレで輝く日本のスーパーモデル
冨永愛(とみながあい)さんは、日本を代表するトップモデルであり、グローバルな人気を誇ります。
彼女は1999年、わずか13歳でモデルデビューし、その独特のスタイルと表現力で一躍脚光を浴びました。彼女の個性的なルックスとシャープなファッションセンスは、国内外のデザイナーやフォトグラファーから絶大な支持を受けています。
世界的ブランドのランウェイや広告キャンペーンに引っぱりだこで、アジアを代表するスーパーモデルの一人となっています。また、彼女はファッションアイコンとしての地位も確立し、ファッション業界だけでなく、テレビや映画の世界でも活躍しています。
実は私、無知なことに「冨永愛さんって、誰だろう」と数年前まで思っていたんです。
初めてお名前をきいたのは数年前。
Makuakeの書籍『Makuake式 「売れる」の新法則』を編集した時に、日経ビジネスで「新しい消費を探る」という連載を発売に合わせてしました。
著者の坊垣さんとゲストの方の対談で、そのゲストの候補のなかで冨永さんのお名前がでてきたのです。
最終的に、冨永さんとは日程調整ができませんでしたが、本田圭佑さんやマリエさんにでていただいたきました。
最近たまたま記事で、「冨永さん」をみつけたんです。
ゴールデンウイークに、Kindle Unlimitedで何を読むかなと思っていた時期だったので、冨永さんの名前をAmazonで検索したところ、この本が出てきたんですね。
『Ai 愛なんて 大っ嫌い』の本の要約
『Ai 愛なんて 大っ嫌い』は、冨永愛さんが著した自伝的エッセイであり、彼女の壮絶な人生や経験を綴っています。
この作品では、冨永さんがモデル業界でのキャリアをスタートさせる前から現在に至るまでの波乱万丈な人生について語り、彼女自身の成長と変化を追っています。
本書は、幼少期からモデル業界への道を切り開くまでの苦悩や試練を明かしており、人々が普段目にする華やかなファッション業界の裏側で起こる出来事をリアルに描いています。
また、家庭の事情やプレッシャーに耐えながら夢を追い求める様子が綴られており、読者に勇気と希望を与えています。
モデルとして成功を収めた後も、冨永さんはさまざまな困難に直面しました。
パリでの活動やアジア各地での仕事など、国際的なキャリアを築く過程での対人関係の悩みや言語の壁、そして異文化間での摩擦など、彼女は決して楽な道を歩んできたわけではありません。
また、本書では恋愛や人間関係における冨永の苦悩も赤裸々に語られています。
冨永さんは、人気モデルとしての地位やプライベートでの挫折を乗り越え、自分を見つめ直すことで真の愛に出会うことができました。この経験から、愛だけでなく自己肯定感や人間関係の大切さを学びました。
『Ai 愛なんて 大っ嫌い』は、冨永愛のリアルな姿を垣間見ることができる作品であり、彼女の苦悩や成長を通じて人生の奥深さや愛の意味を考えさせられる一冊です。
コンプレックスが最強の武器になった
読んだら名言の連続で、すごく元気づけられました。
冨永さんは、母子家庭の貧しいご家庭に育って、姉妹がいたけれども全員父親が違うといった状況でした。
学校では、背が高いことを理由に、「巨人女」とか、いろいろないじめにあったそうなんです。
とにかく、死んでしまいたいほど嫌なことがあったけれども、制服の姿を撮影された写真が業界の人の目にとまり、海外にいくことになりました。
とにかく世の中を憎み、社会が大っ嫌いだったようです。
ファッション業界では「モデルはマネキン」と言われており、服が綺麗に見えるか見えないかっていうのが重要だから、それ以外はどうでもいいという世界。
さらに、当時はアジア人モデルが珍しかったので、ここでも差別を中心に悔しい思いをすることも多かったと書かれていました。
こうした体験談が力強いリアルな言葉で書いてあって、特に留学などをしている身からすると、とても共感できる部分があったんですね。
するっと1時間ちょっとぐらいで読むことができる本でした。
下記に、いくつか心にのこった言葉を抜粋しておきたいとおもいます。
人間は、すべてを生きる力に変えられる。悲しみも、苦しみも、喉の奥が張り裂けて血を吐くような孤独も、人間というのは、すべて力に変えられる。 今、わたしは、それを確信する。
位置: 1,358 『Ai 愛なんて 大っ嫌い』
もし、わたしが、貧しさを知らなかったら、淋しさを知らなかったら、父のいない悲しみを知らなかったら、わたしのそばにいる人々の苦しみにも悲しみにも、まったく気がつかない、ただのマネキンでいただろう。
位置: 1,362 『Ai 愛なんて 大っ嫌い』
ランウェイとは道。人生と書いて、道。 道は、わたしの前にはない。道はわたしの後ろにできる。 わたしの後ろに、わたしが歩いてきた道がある。 そして、これからわたしが歩む道は、息子を抱き、息子と手をつないで歩いて行く道。 それこそが、わたしのランウェイだ。
位置: 1,366 『Ai 愛なんて 大っ嫌い』
ランウェイ。真実のそれは、華やかなスポットライトに照らされた、わずか数十メートルの道ではない。 道とは、わたしたちの後ろにできるもの。
人生を「正解」にするのは自分
これからの時代って先が見えないことが多いと思います。
選択肢も多様になって、ますます人生に正解なんてどれもない。
悲しいことも辛いことも人生にはあるけれど、起きたことは無駄ではない。
もしかしたら報われないこともあるかもしれないけれども、実はは小さな形で色々なところで報われてるのかもしれない。
そんなことを思えた一冊です。
冨永さんのその成功があってこそ響く言葉でもあるんですが、
私も自分の素敵な人生を作り上げられるように頑張ろうと改めて思える一冊でした。
とくに5月は落ち込むことも多いとおもうので、そうした方にはぜひよんでいただきたいです。
これがきっかけで、他にも冨永さんの本をみてみました。今はレシピ本『冨永愛 美をつくる食事』も読んでいます。
健康に関する学びが多いです。
レシピも色々載っていて、しかも作り置きできるものも多いので、興味がある方は是非見ていただくといいでしょう。