こんにちは、MOMO(@amemomo_edit)です。
チャットGPTで淘汰される人と淘汰されない人についてお話ししたいと思います。
このテーマを選んだ理由は、多くの人に関係してくる話だと感じたからです。
さらに、私自身がこの1ヶ月ぐらい、チャットGPT4に課金し、鬼のように使いまくっています。
そこでわかったことや、ビジネス界、特にコンテンツ発信する人の動向などを語りたいと思います。
こういうのって使ってみないとわからないよね
特にテクノロジーは使ってみて初めてその威力が分かると思うよ
ちなみにボイシ―はこちらです👇
チャットGPTで仕事を失う人:WEFの2023年5月のレポートより
経営者、特に頭がいい経営者は早くからすでに使い始めています。
理由は簡単です。人件費を削減できるからです。
最近ではこんなニュースもでてきました。
米IBMのアービンド・クリシュナ最高経営責任者(CEO)は1日、今後数年で約7800人分の職が人工知能(AI)に置き換わる可能性があるとし、一部職種の採用を一時停止するとの見通しを示した。ブルームバーグ(BBG)に述べた。
特に人事など事務管理部門の採用が停止または減速されるとし、顧客と接しない職の3割が5年以内にAIに置き換わり、自動化される可能性があると述べた。
ニューズウィーク日本版
最近のForbes Japanの記事ではこんなものがありました。
5月1日に発表されたWEFの報告書によると、今後5年間で雇用全体の4分の1が影響を受けるという。AI、デジタル化、再生可能エネルギー、サプライチェーンの移転といった急成長するトレンドが世界の労働市場に重大な変化をもたらす。WEFは多くの労働者が変化についていくのに必須のスキルを持たないため「新たな激動の時代」を予測している。テクノロジー、データ分析、サイバーセキュリティ分野の経験を持っている人は新しい環境で恩恵を受けるだろう。
Forbes Japan
ここに記載されているWEFの報告書「Feature of Jobs Report」を私もよんでみましたが、「テクノロジーの採用は、今後5年間でビジネス変革の主要な推進力となるでしょう」と記載されていました。
レポートは200ページをこえるものですが、ざっくりと冒頭の箇所を要約したのが下記です。
2023年の経済、健康、地政学的トレンドは世界の労働市場に大きな影響を及ぼしており、高所得国では労働市場が逼迫し、低所得国では失業率が高止まりしています。特に教育が不足した労働者や女性の雇用が難しく、賃金も生活費の高騰により実質的に減少しています。
また、新しいテクノロジーの導入がビジネス変革の主要な推進力となると予測され、組織の85%以上がデジタル技術の導入が組織変革を促進すると考えています。さらに、環境、社会、ガバナンス(ESG)基準の適用と、マクロ経済の影響も大きく、生活費の上昇と経済成長の鈍化が指摘されています。
企業は労働者のスキルを向上させるための訓練が必要と認識していますが、適切な訓練の機会が全体の半分以下であるという問題があります。分析的思考、創造的思考、AIやビッグデータの活用の訓練が重要とされていますが、その取り組みが必ずしもアップスキリング戦略に反映されているわけではありません。
企業は自身の人材開発に自信を持っていますが、今後の人材供給については悲観的な見方が多く、スキルギャップや人材確保の困難さが産業変革を阻む障壁となっています。これに対応するため、企業の約半数が人材の昇進・昇格プロセスの改善を求めています。
結局のところ、企業は労働者のスキルアップと新しいテクノロジーの導入を並行して進める必要があり、そのためには訓練の機会を増やし、新スキル習得を奨励するべきです。これにより企業は競争力を保ち、ビジネスの成長を促進することが期待されます。
どんな「書き手(ライター)」が淘汰されるのか
要は、多くの人が職を失うということですね。
しかし、一方で新しい職(AIを利用する)も生まれるので、結果的にはそこまで仕事が減るということにはならないでしょう、とも記載されています。
具体的にどういう人が職を失うかという予想も上記のレポートには記載されており、事務関係の作業、秘書、経理、郵便配達員などが記載されていました。2027年というのがひとつ目安として記載されています。
私の専門分野(メディア界隈)で言えば、すでに起きはじめている現象として、一部のライターはほぼ確実に淘汰されるでしょう。
例えば、副業でライティングを始めた人たちは、記事の整理や文字起こしなどを行うことが多いです。
しかし、このような作業は、GPTに打ち込むだけで十分なので、彼らの仕事はなくなると思います。
逆に、どういう仕事が求められるかというと、チャットGPTを使って出てきた文章をどうより良くするか、というようなことです。編集的な観点ですね。
つまり、チャットGPTが出してくる文章以下の文章しか書けない人は、採用するメリットがないと言えます。
チャットGPT4の月額使用料は20ドル(2600円)なので、それより安い価格で仕事をするか、何か特別な能力を持つことが求められます。
チャットGPT4の威力、あるいは破壊力、能力は非常に高いです。そのため、その辺りのことができていない人は、厳しい戦いになると思います。
チャットGPTに勝てる能力
先程お伝えした通り、例えば最高レベルのライティングができる人は少なく、その中にはプロのメディアで働いた経験のある人、ランキングを長く続けている人、特定の専門分野を持つ人などが含まれます。
デザインについても同様です。
現在、デザイナーが作図するニーズが存在します。しかし、イラストなどの領域にはAIが進出してきており、手でざっと書いたものを図解にしてくれる機能も、時間の問題で実現するでしょう。
その結果、パワーポイントの作成などが不要になるはずです。したがって、資料作成やコンサルティング系の業務も必要なくなる可能性が高いと言えます。
ホワイトカラーの給料も価格破壊を起こす可能性が高いです。
本当にその価値を提供しているかが疑問だからです。
意外に、特定の職業技能を持つ人々……例えば美容師の資格を持っていたり、美味しい料理を作る能力があったりする人は、価値が高まる可能性があるでしょう。
人間の根本的な欲求に近い職種ですね。
例えば出版業界で、もう少し「淘汰される職種」について考えてみましょう。
校閲は、GPTなどのAIがある程度対応できる部分があると思っています。誤字脱字だけなら、AIで十分です。
しかしながら、GPTが出してくれない部分、つまり、文字面だけではなく、内容が意味的におかしい部分を見つけ出すことや、文脈をくんで、よりよいアイデアを提案することは、非常に価値ある仕事だと感じています。
要は、もう編集者の役割ですね。
出版業界でGPTを使っていない編集者がいるとすれば、それはもう時代遅れでしょう。
なぜなら、私が知る限り、多くの著者が既にGPTを活用し始めています。
ただし、GPTのデータは2021年までしかないため、それ以降の情報については更新されていません。
また、GPTが提供する情報はインターネット上の情報をキュレーションしたものに過ぎないため、その情報が本当か嘘かを判断することはできません。したがって、GPTが提供する情報が真実かどうかを判断する能力は、一番重要な要素と言えます。
GPTを使いこなせる人とそうでない人の間には明確な差が出てきます。
恐れる前に、使いこなすべきだと私は考えています。