こんにちは、MOMO(@amemomo_edit)です。
ベルギーは、その美しい建築、美味しいチョコレート、そして多様なビールで広く知られています。
しかし、私がここにきてから驚いたことがあります。それは、「雨」です。
毎日のように雨ふってるもんね
洗濯物を外で干すのが夢のまた夢になったのは悲しかったな……
年間200日以上降る「雨」との付き合い方
多くの人々が思い描くベルギーのイメージとしては、美しい中世の町並み、田園風景、そして静かな生活が浮かんでくることでしょう。しかし、ベルギーの天候について語るとき、そのイメージは少し変わるかもしれません。
私が初めてベルギーに来たとき、その量と頻度の多さには正直驚きました。
東京では、雨は季節や特定の天候パターンに連動しています。
しかし、ベルギーでは、雨は年間を通じて降り、四季を問わず存在します。
それに、雨が降っても東京に比べたら乾燥しているのです。
ベルギー王立気象研究所のデータによると、ベルギーは年間を通して平均で200日以上雨が降るようです。
これは、年間のほぼ半分以上が雨の日であることを意味します……。
雨が多い理由は、ベルギーの地理的な位置にあります。
ベルギーは北海に面しており、そのため大西洋の湿った空気が頻繁に国内に流れ込みます。
これにより、雲が形成され、降雨が引き起こされるようです。
この天気になれると、晴れた日が心からありがたく感じるようになります。
大学でも先生が「Enjoy your sun」といって、授業を早く切り上げるほどです。
日傘をさすなんてもってのほか。地べたに座り、友人との団らんを楽しみます。
ベルギーで役立つ「雨」グッズ
しかし、雨が多いという事実にもかかわらず、ベルギー人はこの天候に適応しています。
そもそも、雨が降っていても傘をほとんどささないのがベルギー人です。
私も、毎日折りたたみ傘をもっているものの、使った回数は数回しかありません。
コートにフーディーがついていれば、それをかぶって基本は終わりです。
日本にも入っているデンマークのブランドで「RAINS」というのがあります。
雨具でも、とてもおしゃれで、日常使いできるものです。私も一時期リュックを愛用していました。
先日遊びにいったパリでも売られていたのですが、このグッズが非常に役立つかと思います。
マグリットにも影響を与えた!?ベルギーの雨
私が大好きなベルギー出身の画家、ルネ・マグリットは、シュルレアリズムの代表的な芸術家として広く認識されています。
彼の作品は、日常の物体を非日常的な文脈で表現することで、現実と夢、意識と無意識の境界を曖昧にします。
マグリットの作品はしばしば天候の要素を含んでいます。
彼の有名な作品「エンパイア・オブ・ライト」はその一例です。この作品では、同じ風景が昼と夜、晴れと雨という異なる天候条件で同時に描かれています。これは、現実と想像、または現実と理想の間のギャップを象徴しているとも解釈できます。
雲を多く描いていることなどからも、ベルギーの天候はマグリットの芸術に影響を与えたのではないかなぁ、と推察します。
雨はネガティブなものばかりではないようです。
こうした雨によって、ベルギーの公園や庭園は豊かな緑が育まれています。この緑は、「ハッ」とするくらい豊かな緑色をしています。蛍光緑といってもいいくらいの、美しい緑が春にはあふれることになります。
雨はベルギーの生活の一部となっており、その風景や文化に深く影響を与えています。
ベルギーの建築家やデザイナーもまた、雨の多い気候を考慮に入れて建築物を設計してるようです。
雨水を収集し再利用するシステムや、雨の日でも明るさを確保するための工夫がなされています。
ベルギー人に学ぶ、雨の日の楽しみかた
ベルギーの人々は雨の多い日々を楽しむ方法を見つけているきがします。
雨の日には美術館やカフェで過ごす人も多く、また、雨音を楽しむために家でリラックスする人もいます。
特に男性ではビデオゲームをする人が多いように感じますし、男女問わずボードゲームをする人も多いです。
また、ネットフリックスやアマゾンプライムなども大人気です。
ベルギー人は雨をただ受け入れるだけでなく、それを生活の一部に組み込んでいます。
彼らは雨の日々を「悪天候」とは考えず、それをただ「天候」として受け入れ、それに適応する方法を見つけています。
正直最初は雨がふるたびにげんなりしていたのですが、今では「またか」とおもって、家にいるのが居心地よく感じてくるようにすらなりました。
気を付けたい「冬季鬱」と「ビタミンD不足」
こうした日照時間の低さから気を付けたいのは「冬季鬱」と「ビタミンD不足」です。
私自身も、慣れない雨により、特に冬季はどんよりとした気持ちで過ごすことも多くありました。
ベルギーのような高緯度の国々では、冬の日照時間が短くなることにより、ビタミンDの生成が減少します。
ビタミンDは、太陽の紫外線Bに皮膚がさらされることで主に生成されるため、冬季に日照時間が少なくなると、ビタミンD不足に陥る可能性があります。
ビタミンD不足は、骨や筋肉の問題だけでなく、抑うつ症状を引き起こす可能性もあります。これは特に、季節性感情障害(SAD:Seasonal Affective Disorder)または一般的に「冬季鬱」として知られる状態に関連しています。
これは、季節の変化、特に秋から冬への移行期にうつ病の症状を示す一種のうつ病です。
ビタミンD不足と冬季鬱への対策としては以下のようなものがあります。
対策方法 | 説明 |
---|---|
ビタミンDのサプリメントの摂取 | ビタミンDのサプリメントは、特に冬季にビタミンDの摂取量を補うのに有効な方法です。 ただし、ビタミンDのサプリメントを摂取する前には医師と相談することが重要です。 |
食事 | ビタミンDを含む食品を摂ることも有効です。 魚(特にサケやマグロ)、牛乳、卵、ビタミンDが強化されたシリアルなどが含まれます。 |
光療法 | 光療法(または明るい光療法)は冬季鬱の治療法として一般的に用いられます。 毎日特定の時間に明るい光を浴びることで、自然の日光を模倣しようとするものです。 |
運動 | 適度な運動は、抑うつ症状を軽減し、全般的な気分を向上させることが証明されています。 |
心理療法 | Cognitive Behavioral Therapy(CBT)などの心理療法は、季節性感情障害の症状を管理する手段として有効です。 |
あくまで一般的な方法ですが、以上の方法を組み合わせることで、多少改善に向かう場合があるかもしれません。
深刻な場合は迷わず医者にいってください。
私自身は、乾燥しいたけがビタミンDが豊富ときいたので、サラダなどで接種していました。
特にサーモンなどはベルギーでは高級品なので日常的に食べにくいです。
雨も受け入れて、素敵なベルギーでの滞在をお過ごしください。